Q 温水洗浄便座のノズルを掃除するとき、市販のトイレ洗剤を使っても大丈夫ですか?

A 温水洗浄便座のノズルや温風出口、スイッチなどの電気系統部分には、直接スプレーしないでください。故障の原因になることがあります。また、洗浄剤の種類によっては、温水洗浄便座本体の樹脂に悪影響を及ぼすものがあります。温水洗浄便座(ノズル含む)の清掃は基本的に水拭きとし、汚れがひどい場合には適度な濃度に水で希釈された台所用中性洗剤を含ませかたく絞った柔らかい布で清拭したのち、洗剤成分除去のため水拭きする。

Q 温水洗浄便座の種類には、瞬間式と貯湯式がありますが、どのようなものですか?

A 貯湯式はタンクの中の水をヒーターで温める方式で、一度にたっぷりの湯水で洗浄することができますが、温水を保温するための電力が必要となります。瞬間式はタンクがなく、使用の度に水を瞬間湯沸器であたためめます。温水を保温する電力は不要のため、貯湯式より消費電力が小さくなりますが、温水の量が限られます、また、瞬間的に大きな電力を必要とします。

Q 便座にはサイズの違いがありますか。数種類のサイズがある場合は、便座の種類とそれぞれの大きさも教えてください。

A 便器サイズには大形(エロンゲートサイズ)と標準(レギュラーサイズ)の2種類があり、対応している便座にも同様に2種類あります。大形(エロンゲートサイズ)は便座の取付け穴から便器先端までの長さが約470mmに対応しています。標準(レギュラーサイズ)は便座の取付け穴から便器先端までの長さが約440mmに対応しています。
また、機種によっては便器の大形と標準、どちらにも兼用して取り付けられる便座もあります。

Q トイレの水を流した後、すぐに水が止まらないのはどうしてですか?

A サイホン作用を利用する便器では、洗浄時に便器にたまった水が排泄物と一緒に流れ出て、便器内の水がほとんどなくなります。このままの状態では臭気があがってきたり、次の洗浄のときに支障があるため、元の位置まで水を戻しておく必要があります。
そのためこのタイプの便器では便器洗浄後、次の使用に備えてボウル(便鉢)内に水を補給する仕組みになっています。

Q 2階の便器内にたまっている水が自然と減ってしまうのですが、どうしてでしょうか?

A 1階のトイレと2階のトイレの排水管が通気をとらずにつながっている場合、1階のトイレの水を流すと排水管内の圧力変動で2階の水が引っ張られて便器ボウル(便鉢)内の水が減る現象が起こることがあります(2階を流すと1階の便器ボウル(便鉢)内の水が減ってしまう場合もあります)。対処方法についてはお問い合わせください。

Q トイレの水を流した後、汚物やペーパーが少し残ることがあります。どうしたらよいですか?

A 汚物の状態によっては残ってしまう場合があります。その際はもう一度流してください。ただし、タンク式の場合、タンクの水量が何らかの原因で規定の水量になっていないと残りやすくなります。節水型の場合は水量調節で水量を増やす方法があります。

Q 便器の水の流れが悪いのですが、何が原因ですか?

A 一般的に考えられる原因として、次の(1)~(5)があります。
(1)トイレットペーパーの多量使用や異物の混入などで便器排水路奥や排水管内に詰まっている場合。
(2)特に大きな汚物が詰まっている場合
(3)タンクに所定水量が供給されていない状態で使用している場合(タンクの中にペットボトルを入れる等)。
(4)タンクレス便器で、所定の水圧が確保されていない場合。
(5)便器排水路に尿石などが付着し、通水路の一部が塞がれている場合。

Q 便器内にたまる水の量を調節することはできますか?

A 便器の水たまりには、下水管とトイレ内を遮断し、臭気が上がってくるのを防ぐ役割がありますので、量の調整はできない構造になっています。

Q 便器の水はねを防止するにはどうしたらよいですか?

A 便器使用時の水はね、俗にいう「おつり」は便器に水たまりがあることが原因です。 排泄物の形や量などによっては、水がはね返ってくることがありますが、この水たまりには下水からの臭気を遮断したり排泄物の付着を防ぐ大切な役目があるため、なくすわけにはいきません。排泄物の形状や比重は一定でないため、完全にはなくせないのが現状です。

Q 断水時トイレの使用は可能でしょうか?

A バケツ等に水をくみ、直接便器内へ流すことで、便器洗浄が可能です。